ダーリンと呼ばせて~嘘からはじめる三カ月の恋人~
安積さんのお家は1LDKのお部屋でリビングは広々として見えた。
全外的な雰囲気はモダンテイスト。濃いブラウン調のフローリングで家具もそれに合わせている。ソファやダイニングは黒に統一されていてシックだがリビングに敷かれているラグの色が綺麗な深緑色で室内を明るくさせていた。
「綺麗……」
「そう? でも基本寝に帰って来るような場所になりつつあるから平日そこまで汚れないよな」
そうは言っても整えられているからこそだと思う、は心の中で告げていた。ただ目の前に広がる安積さんのお部屋に気持ちが舞い上がってきょろきょろとしてしまうだけ。
「そんな面白いものはないよ」
「そんな……とても興味深く……って、またストーカーみたいな発言ですね! すみません!」
咄嗟に謝ったら笑われた。
「コーヒーでいい?」
「あ、すみません……あの、良かったら手伝います」
「いいよ。四宮はお客さん。先にタオル取ってくるな」
お湯を沸かしながらそんな声を掛けてくれて安積さんは脱衣所へと姿を消してしまった。ひとり部屋に残されて、それでもやっぱり興味が勝つ。部屋の中をきょろきょろしてハタと目についた。インテリアにも見えるが壁にまるで階段のように取り付けられているものたち。
(あれ? これって……)
全外的な雰囲気はモダンテイスト。濃いブラウン調のフローリングで家具もそれに合わせている。ソファやダイニングは黒に統一されていてシックだがリビングに敷かれているラグの色が綺麗な深緑色で室内を明るくさせていた。
「綺麗……」
「そう? でも基本寝に帰って来るような場所になりつつあるから平日そこまで汚れないよな」
そうは言っても整えられているからこそだと思う、は心の中で告げていた。ただ目の前に広がる安積さんのお部屋に気持ちが舞い上がってきょろきょろとしてしまうだけ。
「そんな面白いものはないよ」
「そんな……とても興味深く……って、またストーカーみたいな発言ですね! すみません!」
咄嗟に謝ったら笑われた。
「コーヒーでいい?」
「あ、すみません……あの、良かったら手伝います」
「いいよ。四宮はお客さん。先にタオル取ってくるな」
お湯を沸かしながらそんな声を掛けてくれて安積さんは脱衣所へと姿を消してしまった。ひとり部屋に残されて、それでもやっぱり興味が勝つ。部屋の中をきょろきょろしてハタと目についた。インテリアにも見えるが壁にまるで階段のように取り付けられているものたち。
(あれ? これって……)