ダーリンと呼ばせて~嘘からはじめる三カ月の恋人~
その目についたものにゆっくりと近づいておそるおそるその辺りを探ってみるが。
(え、もしかして……)
そう思って探していたら足元でチリン、っと小さな可愛い鈴の音が鳴った。
「え?」
思わず膝まづいて壁の隙間を覗き込んだら――息を顰めさせる大きな瞳と目が合った。
「――っ!」
「あれ? 四宮?」
床に膝まづいて、なんなら土下座みたいな恰好で奥を覗き込んでる女、抜群におかしい。
「ああ、安積さん!」
「あ、見つけた?」
「ねねね、猫!」
「そう。それね、待ってるヤツ」
(嘘ぉ!)
安積さんの言っていた”待ってるヤツ”は、猫だったのか。壁にとりつけられていたのはやはりキャットウォーク!
「去年の夏くらいかなぁ、帰り道に捨てられててさ。今よりももっと小さくて……結構衰弱してて」
「可哀想……」
「そう。そんなの放っておけるわけないから病院に連れて行って……このアパートはペット可で大家さんが動物好きでさ。相談したんだよ。飼い主探しお願いして……それまでとりあえず俺が預かってたんだけど……」
そのまま黙る安積さん。言葉の続きが予測できすぎた。
「愛着湧いちゃったんですか?」
「湧くでしょ」
安積さんらしくて笑ってしまう。そしてやっぱり思ってしまうのだ。優しい人だって。
(え、もしかして……)
そう思って探していたら足元でチリン、っと小さな可愛い鈴の音が鳴った。
「え?」
思わず膝まづいて壁の隙間を覗き込んだら――息を顰めさせる大きな瞳と目が合った。
「――っ!」
「あれ? 四宮?」
床に膝まづいて、なんなら土下座みたいな恰好で奥を覗き込んでる女、抜群におかしい。
「ああ、安積さん!」
「あ、見つけた?」
「ねねね、猫!」
「そう。それね、待ってるヤツ」
(嘘ぉ!)
安積さんの言っていた”待ってるヤツ”は、猫だったのか。壁にとりつけられていたのはやはりキャットウォーク!
「去年の夏くらいかなぁ、帰り道に捨てられててさ。今よりももっと小さくて……結構衰弱してて」
「可哀想……」
「そう。そんなの放っておけるわけないから病院に連れて行って……このアパートはペット可で大家さんが動物好きでさ。相談したんだよ。飼い主探しお願いして……それまでとりあえず俺が預かってたんだけど……」
そのまま黙る安積さん。言葉の続きが予測できすぎた。
「愛着湧いちゃったんですか?」
「湧くでしょ」
安積さんらしくて笑ってしまう。そしてやっぱり思ってしまうのだ。優しい人だって。