ダーリンと呼ばせて~嘘からはじめる三カ月の恋人~
固まる私にやっぱり吹き出す安積さん。
「期待させて悪いけど、何もしないから」
「……」
「すぐ顔に出るんだな」
くすくすと笑われて恥ずかしいしかない。安積さんの放つ言葉ひとつひとつに振り回されて素直に反応してバカみたいだ。そう思っていたら言われた。
「四宮って可愛いな」
「……っ!」
それは、きっと子供相手に言うみたいな”可愛いな”だってわかるしそうに決まっている。わかっているのにそんな言葉に嬉しくないわけがないじゃないか。安積さんのこのちょこちょこと投げてくる言葉はワザとではないのか?! と、疑いたくなるほどで。
(天然なの? 無理っ!)
「風呂の使い方説明するからおいで」
結局なにと言えぬままされるがまま。脱衣所に連れられて簡単な説明を受けたら安積さんが言う。
「ゆっくり入っておいで」
パタン、と扉が閉じられてひとり残される私。
そしてやっぱり思うのだ。
私は安積さんにとっては子供相手みたいな存在で全然女として見てはもらえていないんだって……。
「期待させて悪いけど、何もしないから」
「……」
「すぐ顔に出るんだな」
くすくすと笑われて恥ずかしいしかない。安積さんの放つ言葉ひとつひとつに振り回されて素直に反応してバカみたいだ。そう思っていたら言われた。
「四宮って可愛いな」
「……っ!」
それは、きっと子供相手に言うみたいな”可愛いな”だってわかるしそうに決まっている。わかっているのにそんな言葉に嬉しくないわけがないじゃないか。安積さんのこのちょこちょこと投げてくる言葉はワザとではないのか?! と、疑いたくなるほどで。
(天然なの? 無理っ!)
「風呂の使い方説明するからおいで」
結局なにと言えぬままされるがまま。脱衣所に連れられて簡単な説明を受けたら安積さんが言う。
「ゆっくり入っておいで」
パタン、と扉が閉じられてひとり残される私。
そしてやっぱり思うのだ。
私は安積さんにとっては子供相手みたいな存在で全然女として見てはもらえていないんだって……。