超短編・戦闘人形は敵国皇子に溺愛される
私は無意識に体が動いた。


『ザクッ』っと鈍い音がしたと同時に鎖骨と肩の間に痛みが走った。


手で触れてみると手のヒラは、赤黒く染まっていた。


身をていして守った仲間の兵士は、勝てないと悟ったのか残っていた兵士と一緒に本部へ戻ったようだ。



あぁ、仲間って所詮こんなものか。



私はただの戦闘人形なんだなぁ。
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