【完結】悲劇の継母が幸せになるまで
「お前、今自分がどんな顔をしているのか知らないだろう?」
「……?」
ニヤリと唇を歪めるヨグリィ国王を見て、ギルベルトは首を傾げる。
「ギルベルト、まさか自覚していないのか?」
「何をでしょうか?」
「随分とヴァネッサのことが好きなんだな」
「……違っ! 危なっかしくて見ていられないだけですから!」
「ハハッ、そういうことにしておこう」
ギルベルトは苦い表情で咳払いをする。
「まぁ、いいさ。だが、パーティーに参加したいというのは彼女たちの提案なのだろう?」
「はい……断るべきだったのでは、と」
「だが貴族である以上、社交界からは逃げられない。彼女たちを信じて、自分ができることをやるべきではないか?」
「……!」
ヨグリィ国王の言葉は正しいと思った。
(俺にできることは……彼女たちを手伝い、害なすものから守ること)
あんなに楽しそうなアンリエッタを見たのはいつぶりだろうか。
純粋な好意を寄せてくれたヴァネッサの気持ちに今は答えられないのは医師としてのプライドからだ。
本当なら彼女に気持ちを伝えたいが、今はまだ無理なのだ。
ギルベルトは薬をヨグリィ国王に渡す。
彼は後ろにいた執事に声をかけられて「時間か」と言って立ち上がる。
それからギルベルトに資料を手渡す。
「……?」
ニヤリと唇を歪めるヨグリィ国王を見て、ギルベルトは首を傾げる。
「ギルベルト、まさか自覚していないのか?」
「何をでしょうか?」
「随分とヴァネッサのことが好きなんだな」
「……違っ! 危なっかしくて見ていられないだけですから!」
「ハハッ、そういうことにしておこう」
ギルベルトは苦い表情で咳払いをする。
「まぁ、いいさ。だが、パーティーに参加したいというのは彼女たちの提案なのだろう?」
「はい……断るべきだったのでは、と」
「だが貴族である以上、社交界からは逃げられない。彼女たちを信じて、自分ができることをやるべきではないか?」
「……!」
ヨグリィ国王の言葉は正しいと思った。
(俺にできることは……彼女たちを手伝い、害なすものから守ること)
あんなに楽しそうなアンリエッタを見たのはいつぶりだろうか。
純粋な好意を寄せてくれたヴァネッサの気持ちに今は答えられないのは医師としてのプライドからだ。
本当なら彼女に気持ちを伝えたいが、今はまだ無理なのだ。
ギルベルトは薬をヨグリィ国王に渡す。
彼は後ろにいた執事に声をかけられて「時間か」と言って立ち上がる。
それからギルベルトに資料を手渡す。