【完結】悲劇の継母が幸せになるまで
レイとセリーナも医師であるギルベルト救われてここに侍女として働かせてもらっているそうだ。
屋敷で働いている人たちはギルベルトに救われたことで恩を感じているそうだ。
話を聞きながら、ヴァネッサはボロボロと涙を流していた。

(ギルベルト様はなんて優しい方なのかしら……)

セリーナがハンカチでヴァネッサの涙を拭ってくれた。


「だからこそ私たちはヴァネッサ様の言葉が嬉しかったのです」

「アンリエッタお嬢様もあんなに笑顔になるなんて……それもヴァネッサ様のおかげですわ」

「ギルベルト様のこともそうです。誰の制止も聞き入れなかったのに……ヴァネッサ様のおかげです」

「二人の仲も取り持ってくださり、私たちは嬉しいですわ」


レイとセリーナの目にも涙が浮かんでいる。
ヴァネッサに感謝してくれているのだろう。
だが、ヴァネッサだってギルベルトとアンリエッタに感謝している。

それから噂がすべてデタラメで、おもしろおかしく広まっていただけだと知ることができた。
ギルベルトの性格では、あえて噂を否定することもしなかったのだろう。
< 116 / 210 >

この作品をシェア

pagetop