罪深く、私を奪って。
さわやかな笑顔でそう言って店を出ていく永瀬さんに会釈をして、その後姿を見送る。
「大変ですね、永瀬さん。これから取引先の方に会うなんて」
「違う違う。ただ向こうの部長さんとキャバクラ行くだけだよ」
キャバクラ……。
予想外の言葉に、思わずぽかんと口が開いた。
「ほら、あいつ外見だけはいいからさ、あいつ連れておねーちゃんのいる店に行くと盛り上がるんだって。だから向こうの部長さんとかに可愛がられて、よく一緒に飲みに誘われてるんだよ」
男ってバカだよねー、と亜紀さんは豪快に笑いながら、ジョッキの中のビールを飲み干した。
「あ、そういえば。亜紀さんって彼氏いたんですね」
美人で性格もいい亜紀さんだから、彼氏がいて当然なんだけど。
今までぜんぜんそんな気配がなかったから、知らなかった。
「面倒くさいからあんまり周りに言ってなかったけど」
「どんな人なんですか?」
その辺の男の人よりもよっぽど男前な亜紀さんが、どんな人と付き合ってるのか、ちょっと気になる。
興味本位で尋ねると、亜紀さんは彼の顔を思い浮かべたのか、少し照れくさそうに笑いながら言った。
「そうだねー、モテる男かな」
「え? モテる男?」
てっきり、優しい人だとか、面白い人だとかいう答えを予想していたのに。
亜紀さんの言葉に驚いて、私はバカみたいに繰り返した。
「そう。惚気みたいに聞こえるかもしれないけど、モテるんだよね。
「大変ですね、永瀬さん。これから取引先の方に会うなんて」
「違う違う。ただ向こうの部長さんとキャバクラ行くだけだよ」
キャバクラ……。
予想外の言葉に、思わずぽかんと口が開いた。
「ほら、あいつ外見だけはいいからさ、あいつ連れておねーちゃんのいる店に行くと盛り上がるんだって。だから向こうの部長さんとかに可愛がられて、よく一緒に飲みに誘われてるんだよ」
男ってバカだよねー、と亜紀さんは豪快に笑いながら、ジョッキの中のビールを飲み干した。
「あ、そういえば。亜紀さんって彼氏いたんですね」
美人で性格もいい亜紀さんだから、彼氏がいて当然なんだけど。
今までぜんぜんそんな気配がなかったから、知らなかった。
「面倒くさいからあんまり周りに言ってなかったけど」
「どんな人なんですか?」
その辺の男の人よりもよっぽど男前な亜紀さんが、どんな人と付き合ってるのか、ちょっと気になる。
興味本位で尋ねると、亜紀さんは彼の顔を思い浮かべたのか、少し照れくさそうに笑いながら言った。
「そうだねー、モテる男かな」
「え? モテる男?」
てっきり、優しい人だとか、面白い人だとかいう答えを予想していたのに。
亜紀さんの言葉に驚いて、私はバカみたいに繰り返した。
「そう。惚気みたいに聞こえるかもしれないけど、モテるんだよね。