罪深く、私を奪って。
その時、石井さんのジャケットのポケットの中で携帯電話が震えだした。
ゆっくりと唇を離した石井さんが、今まで激しいキスをしていたのが嘘のように平然とした態度で携帯を取り出しディスプレイに目をやる。
「犯人、捕まえたって」
その着信に出ることなく携帯電話をしまうと、ぽかんとする私に向かってそう言った。
犯人、捕まえた……って。
一体誰が?
私から体を離し、アパートの階段の下を見下ろす石井さん。
何が何だかわからないまま私も彼にならって下を見ると、そこには、永瀬さんと沼田さんの姿があった。
「犯人見つけたよー」
私たちに気づいて陽気に手を振る永瀬さん。
その永瀬さんにガッチリと肩を掴まれ不機嫌そうな顔をする沼田さん。
「犯人って……」
どういう事?
石井さんに促されて階段を下り、二人のいる場所まで行くと、まったく状況がつかめずにぽかんとしている私に、永瀬さんは自分が着ていたコートを脱いで私の肩にかけてくれた。
「詩織ちゃん、寒いでしょ。コートかしてあげる」
「あ、ありがとうございます」
でも私は、コートよりも説明の方が欲しいんだけど。
不思議そうな顔をする私に向かって、永瀬さんは煙草に火を付けながら話し出した。
「詩織ちゃんに聞いて社内メールのログを覗いて調べてみたんだけど、そんな中傷メールが送られた形跡なかったんだよね」
ゆっくりと唇を離した石井さんが、今まで激しいキスをしていたのが嘘のように平然とした態度で携帯を取り出しディスプレイに目をやる。
「犯人、捕まえたって」
その着信に出ることなく携帯電話をしまうと、ぽかんとする私に向かってそう言った。
犯人、捕まえた……って。
一体誰が?
私から体を離し、アパートの階段の下を見下ろす石井さん。
何が何だかわからないまま私も彼にならって下を見ると、そこには、永瀬さんと沼田さんの姿があった。
「犯人見つけたよー」
私たちに気づいて陽気に手を振る永瀬さん。
その永瀬さんにガッチリと肩を掴まれ不機嫌そうな顔をする沼田さん。
「犯人って……」
どういう事?
石井さんに促されて階段を下り、二人のいる場所まで行くと、まったく状況がつかめずにぽかんとしている私に、永瀬さんは自分が着ていたコートを脱いで私の肩にかけてくれた。
「詩織ちゃん、寒いでしょ。コートかしてあげる」
「あ、ありがとうございます」
でも私は、コートよりも説明の方が欲しいんだけど。
不思議そうな顔をする私に向かって、永瀬さんは煙草に火を付けながら話し出した。
「詩織ちゃんに聞いて社内メールのログを覗いて調べてみたんだけど、そんな中傷メールが送られた形跡なかったんだよね」