罪深く、私を奪って。
「そういうのって?」
「男の人に誘われたり、断ったりするのが苦手で」
「男嫌いって事?」
「そうじゃなくて、なんて言えばいいんだろう……。特別好かれるのも、嫌われるのも、怖いんです」
こんな話をして亜紀さんにも嫌われたらどうしよう、と思いつつ、彼女ならちゃんと聞いてくれるんじゃないかと、どこかで期待しながら口を開いた。
「私、昔から自分でイヤになるくらい、すごく優柔不断で。自分の意志がないっていうか、自分に自信がないっていうか」
亜紀さんはもう4何杯目のジョッキを、1杯目と変わらぬスピードで傾けながら頷いた。
「だから、こんな自分に好意を持ってくれる人がいても、戸惑っちゃうんです。もしこの人と付き合ったとしても、こんな中身のない自分を知られたらすぐ幻滅されて嫌われちゃうんだろうな、とか思ってしまって」
「へぇ……」
「そのくせ、はっきり拒絶して嫌われちゃうのも怖いんです。好かれたくないのに嫌われたくもないなんて、ワガママですよね」
俯いたままでそう言った私に、亜紀さんは、
「そっかぁ……」
と、静かに呟いた。
「詩織ってさぁ、男を好きになった事ないでしょ?」
4杯目のジョッキを空にして、口についた黄金色の液体を手で拭いながら、亜紀さんはそう言った。
「え……?」
驚いて顔を上げると、
「男の人に誘われたり、断ったりするのが苦手で」
「男嫌いって事?」
「そうじゃなくて、なんて言えばいいんだろう……。特別好かれるのも、嫌われるのも、怖いんです」
こんな話をして亜紀さんにも嫌われたらどうしよう、と思いつつ、彼女ならちゃんと聞いてくれるんじゃないかと、どこかで期待しながら口を開いた。
「私、昔から自分でイヤになるくらい、すごく優柔不断で。自分の意志がないっていうか、自分に自信がないっていうか」
亜紀さんはもう4何杯目のジョッキを、1杯目と変わらぬスピードで傾けながら頷いた。
「だから、こんな自分に好意を持ってくれる人がいても、戸惑っちゃうんです。もしこの人と付き合ったとしても、こんな中身のない自分を知られたらすぐ幻滅されて嫌われちゃうんだろうな、とか思ってしまって」
「へぇ……」
「そのくせ、はっきり拒絶して嫌われちゃうのも怖いんです。好かれたくないのに嫌われたくもないなんて、ワガママですよね」
俯いたままでそう言った私に、亜紀さんは、
「そっかぁ……」
と、静かに呟いた。
「詩織ってさぁ、男を好きになった事ないでしょ?」
4杯目のジョッキを空にして、口についた黄金色の液体を手で拭いながら、亜紀さんはそう言った。
「え……?」
驚いて顔を上げると、