罪深く、私を奪って。
「だって、本気で人を好きになったらそんな暢気な事言ってられないもん。どうにかして相手を自分の物にしようって必死になってたら、そんなつまんない迷いなんてぶっ飛ぶよ」
私の悩みなんてなんでもない事だというように、亜紀さんは白い歯を見せて太陽みたいに笑った。
「そう、なんですかね」
「そうそう」
「本気で人を好きになるかぁ……」
今まで何度か男の人から告白されたりはしたけど、きちんと付き合ったこともないし、自分から人を好きになった事もなかった。
そんなものなのかな。
私のこの悩みなんて、本気で人を好きになれたら、つまんない迷いだって笑い飛ばせるようになるのかな。
「……それにしても。会社の男どもの憧れの受付嬢の詩織が、そんな暗い事を考えてるなんて知らなかった!」
「ちょっと亜紀さん、暗いってひどいです。私は真剣に悩んでるのに」
「だって、暗いよ、暗い! せっかくそんな可愛い容姿に恵まれて、受付嬢なんてやってんだから、もっと明るく楽観的に生きればいいのに。もし私があんたの立場だったら、取引先のエリートに片っ端から手を出すのに」
「可愛くなんてないです! だって。この会社で受付の仕事できてるのだって、親の紹介で入社してたまたま……」
「何ぐだぐだ言ってんの! そういう時は笑顔でありがとうって言っとけばいいのに」
亜紀さんはビールをぐいぐい飲みながら大声で私に説教をする。
私の悩みなんてなんでもない事だというように、亜紀さんは白い歯を見せて太陽みたいに笑った。
「そう、なんですかね」
「そうそう」
「本気で人を好きになるかぁ……」
今まで何度か男の人から告白されたりはしたけど、きちんと付き合ったこともないし、自分から人を好きになった事もなかった。
そんなものなのかな。
私のこの悩みなんて、本気で人を好きになれたら、つまんない迷いだって笑い飛ばせるようになるのかな。
「……それにしても。会社の男どもの憧れの受付嬢の詩織が、そんな暗い事を考えてるなんて知らなかった!」
「ちょっと亜紀さん、暗いってひどいです。私は真剣に悩んでるのに」
「だって、暗いよ、暗い! せっかくそんな可愛い容姿に恵まれて、受付嬢なんてやってんだから、もっと明るく楽観的に生きればいいのに。もし私があんたの立場だったら、取引先のエリートに片っ端から手を出すのに」
「可愛くなんてないです! だって。この会社で受付の仕事できてるのだって、親の紹介で入社してたまたま……」
「何ぐだぐだ言ってんの! そういう時は笑顔でありがとうって言っとけばいいのに」
亜紀さんはビールをぐいぐい飲みながら大声で私に説教をする。