罪深く、私を奪って。
「ちょっ、竹本くん……っ」
離して、そう言おうとした時。
誰かの手が乱暴に私の肩を掴み、竹本くんの腕の中から引き離した。
「何やってんだよ、お前は」
私を見下ろして、低い声で冷たくそう言うその人。
「い、石井さん……?」
どうして?
何やってんだよなんて、そんなセリフは私が言いたい。
だって、どうして石井さんがここに……?
「タダシ! なんでお前ここにいんの!?」
突然現れた石井さんに、竹本くんは驚いて大きな声を上げた。
さっきまで竹本くんに抱きしめられていた私を、乱暴にソファーから立ち上がらせて、彼から遠ざけるように肩を抱く石井さん。
目を丸くする竹本くんに、酷く傲慢で意地悪な微笑みを浮かべて言った。
「悪い。奪いに来た」
耳元で響いた低く艶のある声。
その声を聞いただけで、こんなにも簡単に心が震える。
何度も諦めようとしたのに。
やっぱりどうしようもないくらい、私はこの人が好きだ。
「はぁ!? ずるい! またお前横取りかよ!!」
子供の様にそう大声で言った竹本くんに小さく笑いかけ、石井さんは私の手を引いて早足で歩き出した。
私は何がなんだか分からなくて、混乱したまま前を歩く石井さんの後姿を見つめた。
……本物、だよね?
私の願望が、幻になって現れたんじゃないよね?
私の手を強く掴んだその長い指の感触に、夢じゃない事を確かめる。
離して、そう言おうとした時。
誰かの手が乱暴に私の肩を掴み、竹本くんの腕の中から引き離した。
「何やってんだよ、お前は」
私を見下ろして、低い声で冷たくそう言うその人。
「い、石井さん……?」
どうして?
何やってんだよなんて、そんなセリフは私が言いたい。
だって、どうして石井さんがここに……?
「タダシ! なんでお前ここにいんの!?」
突然現れた石井さんに、竹本くんは驚いて大きな声を上げた。
さっきまで竹本くんに抱きしめられていた私を、乱暴にソファーから立ち上がらせて、彼から遠ざけるように肩を抱く石井さん。
目を丸くする竹本くんに、酷く傲慢で意地悪な微笑みを浮かべて言った。
「悪い。奪いに来た」
耳元で響いた低く艶のある声。
その声を聞いただけで、こんなにも簡単に心が震える。
何度も諦めようとしたのに。
やっぱりどうしようもないくらい、私はこの人が好きだ。
「はぁ!? ずるい! またお前横取りかよ!!」
子供の様にそう大声で言った竹本くんに小さく笑いかけ、石井さんは私の手を引いて早足で歩き出した。
私は何がなんだか分からなくて、混乱したまま前を歩く石井さんの後姿を見つめた。
……本物、だよね?
私の願望が、幻になって現れたんじゃないよね?
私の手を強く掴んだその長い指の感触に、夢じゃない事を確かめる。