罪深く、私を奪って。
ほどよい広さのその個室は、目線より上の位置にある窓からさっき通って来た中庭が見えて、落ち着ける雰囲気の素敵な部屋だった。
ライトアップされた中庭の緑に見惚れてぼんやりとしていると、
「何食べる?」
石井さんはメニューを私に手渡した。
「あ、えっと……」
「とりあえず俺はレーベンブロイのノンアルコール」
私がメニューを開いている間に、石井さんはさっさとドリンクの注文をする。
私は、どうしよう……。
手作り感のあるお洒落で温かいデザインのメニューから、慌ててドリンクのページを探していると、
「ワインにすれば?」
なかなか決まらない私を待ちきれなかったのか、石井さんが横から口を出した。
「ワインでしたら南仏ワインがおすすめですよ。グラスでご用意してますし」
「あ、でも……」
お酒はちょっと……。
そう言って断ろうとした私を無視するように、
「じゃあそれで」
店員さんの言葉に頷いて、石井さんは勝手に私の分のドリンクまで注文してしまった。
……石井さんって、すごくせっかちだよね。
私がのんびりしてるせいもあるかもしれないけど。
自分で選べないまま、結局役に立たなかったメニューを見下ろしてこっそりため息をついた。
「お前って本当に優柔不断だよな」
私のため息に気づいた石井さんが、呆れたように小さく笑った。
「そんな事……」
あるけど。
確かに優柔不断だけど。
ライトアップされた中庭の緑に見惚れてぼんやりとしていると、
「何食べる?」
石井さんはメニューを私に手渡した。
「あ、えっと……」
「とりあえず俺はレーベンブロイのノンアルコール」
私がメニューを開いている間に、石井さんはさっさとドリンクの注文をする。
私は、どうしよう……。
手作り感のあるお洒落で温かいデザインのメニューから、慌ててドリンクのページを探していると、
「ワインにすれば?」
なかなか決まらない私を待ちきれなかったのか、石井さんが横から口を出した。
「ワインでしたら南仏ワインがおすすめですよ。グラスでご用意してますし」
「あ、でも……」
お酒はちょっと……。
そう言って断ろうとした私を無視するように、
「じゃあそれで」
店員さんの言葉に頷いて、石井さんは勝手に私の分のドリンクまで注文してしまった。
……石井さんって、すごくせっかちだよね。
私がのんびりしてるせいもあるかもしれないけど。
自分で選べないまま、結局役に立たなかったメニューを見下ろしてこっそりため息をついた。
「お前って本当に優柔不断だよな」
私のため息に気づいた石井さんが、呆れたように小さく笑った。
「そんな事……」
あるけど。
確かに優柔不断だけど。