罪深く、私を奪って。
でも、そんなバカにしたように言わなくたって。
「すいません。優柔不断で」
言い返すのも面倒で、彼から目を逸らしながらぶっきらぼうにそう言った。
私だって。
好きでこんな優柔不断な性格なわけじゃないのに。
できるなら、亜紀さんみたいになんでも一人で決められる女の人になりたいのに。
そう心の中で思いながら、軽く唇を噛んだ。
「お待たせしました、お飲み物です」
程なく個室の扉が開き、さっきの店員さんがビールとワインを運んできてくれた。
曇りなく磨かれたワイングラスに入った、深いルビー色のワイン。
目の前に置かれたその綺麗な色に、ぼんやりと見惚れていると、
「お決まりでしたらお食事のご注文伺ってもよろしいですか?」
店員さんがそう言った。
「あ……はい!」
慌ててメニューを開くと、横からクスリと笑い声が聞こえた。
顔を上げると石井さんがテーブルに頬杖を付きながら、真剣にメニューのページをめくる私を意地悪な表情で見ていた。
……あの表情。
やな感じ。
どうせまた優柔不断な私には決められないと思ってるんだ。
私のことを面白がるように観察する彼の表情にムッとした。
子供じゃないんだから、食事の注文くらい自分でちゃんと決められるわよと大きく息を吐きながら横目で石井さんを睨んだ。
南仏の家庭料理をメインに、色々なメニューが写真つきで並ぶ。
ラタトゥイユ美味しそう。
「すいません。優柔不断で」
言い返すのも面倒で、彼から目を逸らしながらぶっきらぼうにそう言った。
私だって。
好きでこんな優柔不断な性格なわけじゃないのに。
できるなら、亜紀さんみたいになんでも一人で決められる女の人になりたいのに。
そう心の中で思いながら、軽く唇を噛んだ。
「お待たせしました、お飲み物です」
程なく個室の扉が開き、さっきの店員さんがビールとワインを運んできてくれた。
曇りなく磨かれたワイングラスに入った、深いルビー色のワイン。
目の前に置かれたその綺麗な色に、ぼんやりと見惚れていると、
「お決まりでしたらお食事のご注文伺ってもよろしいですか?」
店員さんがそう言った。
「あ……はい!」
慌ててメニューを開くと、横からクスリと笑い声が聞こえた。
顔を上げると石井さんがテーブルに頬杖を付きながら、真剣にメニューのページをめくる私を意地悪な表情で見ていた。
……あの表情。
やな感じ。
どうせまた優柔不断な私には決められないと思ってるんだ。
私のことを面白がるように観察する彼の表情にムッとした。
子供じゃないんだから、食事の注文くらい自分でちゃんと決められるわよと大きく息を吐きながら横目で石井さんを睨んだ。
南仏の家庭料理をメインに、色々なメニューが写真つきで並ぶ。
ラタトゥイユ美味しそう。