罪深く、私を奪って。
そう口走った私に、永瀬さんは眉をひそめて動きを止めた。
「メール?」
怪訝な表情で腕の中の私を見下ろす。
「と、とりあえず下ろしてください!」
1秒でも早くこの状況から逃れたくて、私は周りを気にしながら必死に永瀬さんに懇願する。
「……じゃあ、詩織ちゃんをこのまま家まで送らせてくれるなら下ろしてあげる」
「なにを冗談言ってるんですか! お願いだから下ろして!」
「冗談じゃなくてさ。そんな真っ青な顔してる詩織ちゃんを一人で帰すなんてできないでしょ。大人しく俺の車に乗るなら下ろしてあげる。イヤならこのまま詩織ちゃんを抱きしめたままで会社中を練り歩くよ? どっちがいい?」
理不尽な選択肢を私に押し付けた永瀬さんは、どうする? と私に答えを迫る。
私が選べる答えがひとつしかないって、最初からわかってるくせに。
そんな二択、脅迫でしかないじゃない。
私が渋々頷くと、永瀬さんはようやく私を下ろしてくれた。
ホッとしてそのままへたり込みそうになるけど、そんな頼りない所を見せたら永瀬さんにまた容赦なく抱き上げられそうで、必死に足に力を入れて立ち上がる。
「じゃあ私服に着替えたら駐車場で待っててくれる? ちょっと自分のデスク寄ってから、俺もすぐ行くから」
「あ、永瀬さんまだお仕事残ってるんですか? それなら送ってもらわなくても……」
「メール?」
怪訝な表情で腕の中の私を見下ろす。
「と、とりあえず下ろしてください!」
1秒でも早くこの状況から逃れたくて、私は周りを気にしながら必死に永瀬さんに懇願する。
「……じゃあ、詩織ちゃんをこのまま家まで送らせてくれるなら下ろしてあげる」
「なにを冗談言ってるんですか! お願いだから下ろして!」
「冗談じゃなくてさ。そんな真っ青な顔してる詩織ちゃんを一人で帰すなんてできないでしょ。大人しく俺の車に乗るなら下ろしてあげる。イヤならこのまま詩織ちゃんを抱きしめたままで会社中を練り歩くよ? どっちがいい?」
理不尽な選択肢を私に押し付けた永瀬さんは、どうする? と私に答えを迫る。
私が選べる答えがひとつしかないって、最初からわかってるくせに。
そんな二択、脅迫でしかないじゃない。
私が渋々頷くと、永瀬さんはようやく私を下ろしてくれた。
ホッとしてそのままへたり込みそうになるけど、そんな頼りない所を見せたら永瀬さんにまた容赦なく抱き上げられそうで、必死に足に力を入れて立ち上がる。
「じゃあ私服に着替えたら駐車場で待っててくれる? ちょっと自分のデスク寄ってから、俺もすぐ行くから」
「あ、永瀬さんまだお仕事残ってるんですか? それなら送ってもらわなくても……」