罪深く、私を奪って。
強く握られた手に、驚いて永瀬さんの顔を見ると、
「さっき会社で口走った、メールって何の事?」
真剣な表情でみつめられた。
「あんな真っ青な顔であんなに震えて。何をそんなに怖がってたの?」
『―――最近社内メールで野村さんを中傷するメールが流れてるよ。男好きだとか、彼女がいる相手にも平気で手を出すとか……』
『多分、もう社内のほとんどの人がそのメール見てるんじゃないかな』
『とても本人に見せられるような内容じゃないから』
永瀬さんの問いかけに、沼田さんから言われた言葉が耳の奥で繰り返される。
それを言われた時の衝撃が生々しく蘇って。
また、怖くなった。
「あの、なんでもな……」
「誤魔化すなよ」
私が咄嗟に目を反らそうとすると、それを許さないというように重なった手を強く握られた。
「そんな怯えた表情で、なんでもないですって言われて。俺がああそうですかって納得すると思う?」
怖いくらい真剣な目で、まっすぐに私を見る永瀬さん。
やっぱり永瀬さんは相当曲者だ。
いつもあんなに能天気な事ばかり言って笑ってるくせに。
この人は迷惑なくらい、お節介で強引で、優しすぎる。
嘘をつくのが苦手な私に、この人を上手にはぐらかす事なんて、できるわけがない。
「中傷メールかぁ」
観念した私の話を聞いて、永瀬さんが座席の上で大きく伸びをした。
「永瀬さんもそのメール、知ってましたか……?」
「さっき会社で口走った、メールって何の事?」
真剣な表情でみつめられた。
「あんな真っ青な顔であんなに震えて。何をそんなに怖がってたの?」
『―――最近社内メールで野村さんを中傷するメールが流れてるよ。男好きだとか、彼女がいる相手にも平気で手を出すとか……』
『多分、もう社内のほとんどの人がそのメール見てるんじゃないかな』
『とても本人に見せられるような内容じゃないから』
永瀬さんの問いかけに、沼田さんから言われた言葉が耳の奥で繰り返される。
それを言われた時の衝撃が生々しく蘇って。
また、怖くなった。
「あの、なんでもな……」
「誤魔化すなよ」
私が咄嗟に目を反らそうとすると、それを許さないというように重なった手を強く握られた。
「そんな怯えた表情で、なんでもないですって言われて。俺がああそうですかって納得すると思う?」
怖いくらい真剣な目で、まっすぐに私を見る永瀬さん。
やっぱり永瀬さんは相当曲者だ。
いつもあんなに能天気な事ばかり言って笑ってるくせに。
この人は迷惑なくらい、お節介で強引で、優しすぎる。
嘘をつくのが苦手な私に、この人を上手にはぐらかす事なんて、できるわけがない。
「中傷メールかぁ」
観念した私の話を聞いて、永瀬さんが座席の上で大きく伸びをした。
「永瀬さんもそのメール、知ってましたか……?」