舞子姉さんの古着屋さん奮闘記
昼になり、みんなが休憩室でのんびりしていると、、、。 「こんちはーーーー。」
こないだ荷物を持ってきたあの人が訪ねてきたようです。 「何か用?」
「何か用?は無いですよ。 山田さん。」 「あの荷物のおかげで俺たちはまいってるんだ。 なんとかしてくれよ。」
「そんなにひどかったですか?」 「あのなあ、刺身とか豚肉とかそんなんの腐ったのがいーーーーーっぱい入ってて死にそうだったんだからな。」
「そうですか。 でも元気じゃないですか。」 「そりゃあ舞子さんたちは不死身だからな。」
「私がどうかしましたか?」 そこへ舞子さんが出てきた。
「いやいや、何でもないのよ。」 「私たちが不死身だからって聞こえたんだけどなあ。」
「えーーーーー? 舞子さんって不死身だったの?」 舞子さんたちの話し声を聞いて真子も飛び出してきた。
「ねえねえ、山田さん どういう意味なのよ?」 「いやいや、だからそれは、、、。」
「だからもくそも無いでしょう? 私たちはサイボーグじゃないのよ。」 「それは謝るからさあ、、、。」
「じゃあさあ今夜みんなで食べ放題に行きましょうよ。」 「ワ、それは賛成! お金はどうするの?」
「それはもちろん、、、、、分かってるわ、よ、ね?」 真子が山田を睨みつける。
「分かった。 分かったからその目はやめてよ。」 「でさあ、役所から何をしに来たの?」
「いえ、何ってことも無いんですけど、、、。」 「無いんなら来なくてもいいわよ。」
「おいおい、真子さん、それは、、、。」 「いいの。 言わせてもらうわ。 協力は頼んだわよ。 でもちゃんと中身は確認してもらわないと困るのよねえ。」
「それは確かに、、、。」 「生ものは入れないでってお願いしたはずよね? 何で入ってたの?」
「それは先方のことですから、、、。」 「先方がやったことには責任を取らないって言うの? それはおかしいんじゃないのかなあ?」
「こちらはこちらで精一杯やりましたから。」 「やったから私たちがどうなっても構わないのね?」
「いや、それは、、、。」 すったもんだの押し問答はしばらく続いたんです。
康子さんまで切れてしまって結局はこの職員が土下座することになりました。 ああ、可哀そう。
さてさて日曜日を挟んで今日は31日。 いよいよ明日から古着やさんは開業です。
だだっ広い作業場はそのままにテーブルを並べて利用者さんたちを迎え入れる準備をしています。 康子さんは玄関の掃除をしてますが、、、。
「何か物足りないなあ。」 「何が?」
「だってさあ、作業場があんなに余ってるのよ。」 「いいじゃない。 最初からぎゅうぎゅう詰めにして行き詰まるよりは。」
「それはそうかもしれないけどさあ、、、。」 「何か?」
「先手を打ってもいいんじゃないの?」 「先手?」
「あの広さだったらいろんなことが出来るわよ。」 「そりゃそうだけどさあ、、、。」
「魚屋さんのブロックも開いてるから何かに使えるわよね?」 「そうとは思うけど、、、。」
「私さあ喫茶店もやってみたいなあ。」 「喫茶店?」
舞子さんの頓狂な声を聴いて山田が出てきた。 「どうしたんだよ?」
「今ね、喫茶店の話をしてたのよ。」 「喫茶店? この近くに喫茶店なんて在ったの?」
「そうじゃなくて、作業場が余ってるからやりたいなって話。」 「へえ、真子が喫茶店?」
「何よ その顔は?」 「喫茶店か、、、。」
「いいわよ。 どうせみんな信用してないんでしょうから。」 真子はそれっきり喋らなくなってしまった。
真子を怒らせてどうするんだろう? しょうがないなあ。
こないだ荷物を持ってきたあの人が訪ねてきたようです。 「何か用?」
「何か用?は無いですよ。 山田さん。」 「あの荷物のおかげで俺たちはまいってるんだ。 なんとかしてくれよ。」
「そんなにひどかったですか?」 「あのなあ、刺身とか豚肉とかそんなんの腐ったのがいーーーーーっぱい入ってて死にそうだったんだからな。」
「そうですか。 でも元気じゃないですか。」 「そりゃあ舞子さんたちは不死身だからな。」
「私がどうかしましたか?」 そこへ舞子さんが出てきた。
「いやいや、何でもないのよ。」 「私たちが不死身だからって聞こえたんだけどなあ。」
「えーーーーー? 舞子さんって不死身だったの?」 舞子さんたちの話し声を聞いて真子も飛び出してきた。
「ねえねえ、山田さん どういう意味なのよ?」 「いやいや、だからそれは、、、。」
「だからもくそも無いでしょう? 私たちはサイボーグじゃないのよ。」 「それは謝るからさあ、、、。」
「じゃあさあ今夜みんなで食べ放題に行きましょうよ。」 「ワ、それは賛成! お金はどうするの?」
「それはもちろん、、、、、分かってるわ、よ、ね?」 真子が山田を睨みつける。
「分かった。 分かったからその目はやめてよ。」 「でさあ、役所から何をしに来たの?」
「いえ、何ってことも無いんですけど、、、。」 「無いんなら来なくてもいいわよ。」
「おいおい、真子さん、それは、、、。」 「いいの。 言わせてもらうわ。 協力は頼んだわよ。 でもちゃんと中身は確認してもらわないと困るのよねえ。」
「それは確かに、、、。」 「生ものは入れないでってお願いしたはずよね? 何で入ってたの?」
「それは先方のことですから、、、。」 「先方がやったことには責任を取らないって言うの? それはおかしいんじゃないのかなあ?」
「こちらはこちらで精一杯やりましたから。」 「やったから私たちがどうなっても構わないのね?」
「いや、それは、、、。」 すったもんだの押し問答はしばらく続いたんです。
康子さんまで切れてしまって結局はこの職員が土下座することになりました。 ああ、可哀そう。
さてさて日曜日を挟んで今日は31日。 いよいよ明日から古着やさんは開業です。
だだっ広い作業場はそのままにテーブルを並べて利用者さんたちを迎え入れる準備をしています。 康子さんは玄関の掃除をしてますが、、、。
「何か物足りないなあ。」 「何が?」
「だってさあ、作業場があんなに余ってるのよ。」 「いいじゃない。 最初からぎゅうぎゅう詰めにして行き詰まるよりは。」
「それはそうかもしれないけどさあ、、、。」 「何か?」
「先手を打ってもいいんじゃないの?」 「先手?」
「あの広さだったらいろんなことが出来るわよ。」 「そりゃそうだけどさあ、、、。」
「魚屋さんのブロックも開いてるから何かに使えるわよね?」 「そうとは思うけど、、、。」
「私さあ喫茶店もやってみたいなあ。」 「喫茶店?」
舞子さんの頓狂な声を聴いて山田が出てきた。 「どうしたんだよ?」
「今ね、喫茶店の話をしてたのよ。」 「喫茶店? この近くに喫茶店なんて在ったの?」
「そうじゃなくて、作業場が余ってるからやりたいなって話。」 「へえ、真子が喫茶店?」
「何よ その顔は?」 「喫茶店か、、、。」
「いいわよ。 どうせみんな信用してないんでしょうから。」 真子はそれっきり喋らなくなってしまった。
真子を怒らせてどうするんだろう? しょうがないなあ。