地球最後の日

「……ねぇ、美優」


「なあに、理沙」


「また、親友になりたいなぁ」


「なれるよ。絶対」


「来世は姉妹かもよ?」


「それはそれでありだね。さいこー」


「うん、それもそうだね」




「また、会おうね。約束」


「うん、約束」


「忘れないでね」


「忘れないよ。美優こそ忘れないでよね」


「うん、理沙のこと絶対忘れない」



「もう、さよならかな」


「うん、そうかも」




「またいつか、絶対に会おう、美優」


「うん。約束だからね。忘れたら許さないから」


「そっちこそ」



手を繋いだ。


ぎゅっと、力を込めて。



あたたかくて優しい。




「ずっと、大好きだよ」




大切な言葉をつぶやいた。


そして私たちの身体は透明な光に包まれた。










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地球滅亡まで あと0時間00分


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