エリート外科医の蕩ける治療
清島さんの指が私の耳に触れる。ビクリと肩が揺れ、ぎゅっと目を閉じる。清島さんの息づかいが聞こえてぶるりと体が震えた。

「〜〜ああああっ、ちょ、ちょっと待ってくださいぃぃぃ」

「うん、どうした?」

「心臓が……心臓が爆発しそうっ」

「爆発って、ははっ」

「そ、それに、先生、私のこと名前で呼んでる」

「さっきからずっと名前で呼んでたよ。ダメだった?」

「名前で呼ばれるとドキドキしちゃう」

「どこがドキドキするって?」

「ここ……」

両手で心臓のあたりをぎゅうっと押さえる。その手に清島さんの手がそっと添えられた。

「どうしたら杏子がもっとドキドキするか、考えてる」

「ドキドキした方がいいってこと?」

「そういうこと。濡れるっていうのはオキシトシンが必要で、興奮したり刺激を受けないといけないんだよね」

「おきしと……?」

「だから、触るね」

胸に置いていた手が解かれる。清島さんの手が私の胸を包み込むようになぞった。ゾクゾクとした感覚に「ふあっ」と声が出てしまい、慌てて両手で口を覆う。

服の上から撫でられていた手が、そっと肌着の下に滑り込み、清島さんの温かい手が体のラインを撫でていく。自分でも聞いたことのない甘ったるい声が出て、ぎゅっと目を閉じた。

「杏子、声我慢しなくていいんだよ」

「で、でも……恥ずかしくて」

「感じてるってことだよね?」

カアアッと顔が熱くなる。

感じると濡れるのかな?
先生、そういうことですか?

聞きたかったのに、もう言葉が出ない。出てくるのは淫らで艶かしい声ばかり。濡れているのかどうかさえ考える暇もなく脳が思考を止める。

いつの間にか恥ずかしさもどこかへ飛んで、清島さんを求めるように抱きついていた。気持ちがよくて何度もイッて頭が真っ白になり、ついにはそのまま果てて眠ってしまった。
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