隠れる夜の月

 そろりと、再び忍び込んできた手が、今度はすくい上げるように乳房を撫でる。そうされると変にくすぐったくて、三花は歯を食いしばって堪える。

 拓己の指が、いつの間にか固く立ち上がっていた先端をかすめる。次いでそっと摘まれて、電流のような刺激が背筋に走った。

「……っ」
「気持ちいい?」

 ストレートに問われ、けれど正直に答えるのは恥ずかしく、ただ堪えることしかできない。
 唇がまた重なり、舌でこじ開けられる。その拍子に「ふ、ぅ」と声が漏れ出た。

「声、我慢しなくていい。俺しか聞いてないから」

 彼だからこそ聞かれたくないのだと言いたかったが、与えられる甘美な刺激に、少しずつ理性が押し流されていく。
 右の乳首が咥えられ、温かな舌に舐め上げられた。

「ああっ」

 飛び出た声の甘さ、淫靡な響きがとんでもなく恥ずかしい。けれど同時に、体の奥が先ほどよりも強く反応し、何かを溢れさせようとしているのを三花は感じた。

 いつしかバスローブははだけられて、乳房と乳首が交互に、拓己の手と唇、そして舌に愛撫されている。

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