隠れる夜の月
手のひらの温度、指の動き、舌の濡れた感触。すべてが三花の、神経の根元にまで届いて、知らなかった官能を引きずり出していく。
「……いい匂い」
「っ、あ」
ちくりとした小さな痛みが、胸元に与えられた。目線を下げるとそこがほの赤くなっている。
拓己の頭が動いて、その後も数回、同じ痛みを感じた。肌を吸われているのだとやっと気づいて、羞恥で息と声が漏れた。
「声かわいい」
もっと聞かせて、と囁く拓己の手が、脇腹を撫でながら下りていく。バスローブの紐を解かれ、太ももをなぞるようにして脚の隙間に手を差し入れられた。
「……っ!」
ショーツ越しに触れられて、そこがどうなっているのか嫌でもわかった。
「濡れてるな」
嬉しそうに言われて、頭が沸騰しそうな心地に襲われる。顔を真っ赤にしているであろう三花を見つめ、拓己はそっと髪を撫でてきた。
「恥ずかしいことじゃない、ちゃんと感じてる証拠だから。濡れないときついしな」
最後の部分が気になったが、ショーツを引き下ろされ、そこに直接触れられると、気がかりは瞬時に霧散した。
知らないうちに疼いていた一点を、捏ねるように弄られる。
「ひゃ、あぁっ!」
胸の時とは段違いの刺激、そして快感。摘まれるたびにその場所から全身に迸り、雷に打たれたように体を震わせる。