隠れる夜の月
「あっ……」
「ひょっとして感じる?」
この場合に「感じる」のがどういう状態なのか、正直わからない。だが今の感覚をもっと味わいたいと、本能的に思った。その拍子に彼が「……っ」と唇を歪める。
「……あんまり締めないで。ただでさえきつくてやばいから」
言われたことへの理解が追いつかず、三花は文字通り首をひねる。そんな様子に、拓己は困ったように薄く笑った後、動くのを再開した。
リズミカルな律動が繰り返されるたびに、三花の奥に彼自身をぶつけるように当てられる。
「あ、あ、あぁ」
深い場所を何度となく突かれて、甘い声が吐息とともに飛び出る。
気持ちいいとはまだ感じられないが、想う相手とつながっているという実感、幸せに限りなく近い感情が全身を満たしていた。
「中、熱い……気持ちいい」
うわごとのようにな拓己のつぶやきに、喜びが込み上げる。彼が自分の中で感じてくれているのがこの上なく嬉しい。
そう思った時、三花の右脚が持ち上げられ、拓己の肩に掛けられた。直後。
「あぁぁっ!」
先ほどまでとは違う場所を突かれた瞬間、声がほとばしった。強い快感が弾けるように広がる。
「ここ、さっき気持ち良かっただろ」
指を入れられて押された時だと思い返すが、その思考はすぐに消えた。内側を擦られながらその場所を突かれるのが、あまりにも気持ち良すぎて。