偽装婚約しませんか!?
完璧に見える王族でも中身は同じ人間なのだと思うと、親近感が湧いてきた。
「そういえば、ローレンスさまは甘いものを食べるのも平気そうですよね」
「ん? 脳の疲労回復に糖分補給は最適だからな」
「父も兄も甘いものが得意ではないので、男性は苦手なのかと思っていました」
「好みは人それぞれだ。っと、そんなに急いで食べるな。別に誰も取ったりしない。口の周りについているぞ」
「え、どこですか?」
口の周りをペタペタと触っていると、ローレンスが顔をしかめた。
「違う。そこじゃない。……ああもう、じっとしてろ」
「すみません。ありがとうございます。ローレンスさまはお優しいですね」
「ぐっ……。き、君の行動が幼いんだ。もっと淑女らしさを意識したほうがいい」
「淑女らしさ、ですか。難しいですね」
「難しくない。君の年齢ならできて当然だ。優雅に美しくをだな……」
長くなりそうなお小言を聞き流し、ヴィオラは次の狙いをフォンダンショコラに定めた。優しくフォークを突き立てると、中から溶けたチョコレートがとろりとあふれ出す。視線が釘付けになるのは自然の摂理だと思う。
「そういえば、ローレンスさまは甘いものを食べるのも平気そうですよね」
「ん? 脳の疲労回復に糖分補給は最適だからな」
「父も兄も甘いものが得意ではないので、男性は苦手なのかと思っていました」
「好みは人それぞれだ。っと、そんなに急いで食べるな。別に誰も取ったりしない。口の周りについているぞ」
「え、どこですか?」
口の周りをペタペタと触っていると、ローレンスが顔をしかめた。
「違う。そこじゃない。……ああもう、じっとしてろ」
「すみません。ありがとうございます。ローレンスさまはお優しいですね」
「ぐっ……。き、君の行動が幼いんだ。もっと淑女らしさを意識したほうがいい」
「淑女らしさ、ですか。難しいですね」
「難しくない。君の年齢ならできて当然だ。優雅に美しくをだな……」
長くなりそうなお小言を聞き流し、ヴィオラは次の狙いをフォンダンショコラに定めた。優しくフォークを突き立てると、中から溶けたチョコレートがとろりとあふれ出す。視線が釘付けになるのは自然の摂理だと思う。