苦手な同僚が同担だった件について。


 飛鳥竜矢から頼まれた案件は、彼の指示内容が完璧だったこともあり早くに終わらせられた。
 抜け漏れていることがあると都度確認しなければならず、確認している時間がかかったりするのだが、スムーズに進められた。

 彼のこういうところは素直に尊敬する。
 本人には絶対に言いたくないが。


「飛鳥さん、頼まれていたレポート納品しましたのでご確認お願いします」
「えっ、もう!?」


 飛鳥竜矢は大袈裟に声をあげた。


「はい、よろしくお願いします」
「ありがとうございます! すぐ確認します!」
「不備がございましたらすぐにご連絡ください」


 恐らくないと思っているが、一応伝えた。
 その後社内のチャットツールで飛鳥竜矢からかなりテンションの高いメッセージが届いた。


【角田さん迅速にありがとうございます! めっちゃ完璧です! 流石です!! マジでありがとうございます!!】


 こちらこそありがとうございます、と返信するとすぐにまた返信が届く。


【今度お礼させてください! 何でも奢ります!】


 それには眉根を寄せるしかなかった。
 私は自分のやるべき仕事を全うしただけだ。お礼をしてもらう程のことではない。

 本音を言えばかなりめんどくさい。


【これが私の仕事ですからお気になさらないでください】


 そう返すとうるうるしている猫のスタンプが押された。
 どういう意図なのかわからないので、特に返信はしなかった。


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