苦手な同僚が同担だった件について。
それからはもう、彼の愛撫を受け止めるだけで精一杯だった。
舌や指先で全身をくまなく愛され、とろとろになるまで蕩けさせられてしまう。
「んっ、あ……っ」
「かける……」
何度も名前を呼ばれる度に嬉しいのに何故か泣き出したくなる。
「好きだよ、かける」
「私、も……んっ」
答える前に唇を奪われ、酸素ごと奪われて舌を絡め取られる。
こうして抱き合っていると、嫌でもわからせられてしまう。
拗ねたりおねだりしたり、かわいらしい一面もあるけれどやっぱり“男”なのだと。
いや、今は雄とでも言うべきなのだろうか。
彼から与えられる熱が全身を駆け巡る。
どうしても押し入ってくる圧迫感に自然と涙がこぼれてしまったけれど、すぐに快楽の波が押し寄せる。
あとはもう本能に身を委ねるだけ。
覆い被さる彼にしっかりと抱きつき、彼のすべてを受け入れる。
互いの体温を分け合いながら、幸福感に満たされたまま朝を迎えた。
* * *
「かける、なんでこっち見ないの?」
「だって……」
早朝六時。私たちは部屋の露天風呂に入っていた。
露天風呂は気持ちいいけれど、後ろから抱きしめられる形なのはとても緊張する。
しかも朝、夜とは違って全部見えてしまうという恥ずかしさが拭えない。
「かわいいなぁ」
竜矢くんはぎゅうっと抱きしめる力を強め、私の首元に何度も口付ける。