苦手な同僚が同担だった件について。
竜矢くんがプレゼントしてくれたのは、小さな白い箱だった。純白のリボンもかけられており、何となく高級感を感じる。
リボンをシュルリと解くと、そこにはまた小箱が入っていた。
あれ……?
その小箱を見た時にもしかして、という思いはあった。
ゆっくりと小箱の蓋を開けると、そこには大粒のダイヤモンドが輝く指輪が収められていた。
「え……、これ」
「かける、結婚しよう」
竜矢くんは私を真っ直ぐ見つめて柔らかく微笑む。
「……っ!」
「えっと、本当はこういうの場所を選んでもっとカッコいい感じで言うべきだと思ったんだけど、前にかける言ってたじゃん。かしこまったプロポーズは嫌だって」
「……あ、」
それはとあるバラエティを一緒に見ていた時だ。
桂馬がゲストで出演しており、プロポーズについて語る場面があった。
もしプロポーズするならどんなシチュエーションでプロポーズする? という質問に対し、桂馬はこう答えた。
「俺はいつも通り、部屋で一緒に過ごしてる時とかに何気なくポロッと言うかもしれないですね。結婚しよう、みたいな」
それを聞いた私は「そう、それがいい! かしこまったプロポーズは恥ずかしくて嫌。桂馬最高!」と言ったような記憶がある。
竜矢くん、覚えていたんだ。