苦手な同僚が同担だった件について。
「で、もし言うならこのタイミングかなって。ライブ後ですごく盛り上がって、日付変わってかけるの誕生日になった時」
「う、嬉しい……ありがとう」
「それはOKってこと?」
「あ、はい。私で良ければ、よろしくお願いします」
すごく嬉しくて胸がいっぱいになっていたのに、何故か口から出た返事は業務連絡みたいだった。
「ふふっ、なんで返事はかしこまってるの?」
「な、なんでだろう……?」
「相変わらずかわいいな」
竜矢くんは私の腕を引っ張り、自分の腕の中に閉じ込める。
「俺ね、かけると一緒にいるの本当に楽しいんだ。全力でエルナイのこと推せるのも、たくさん語り合えるのもそうだけど、かけるの前では自分を飾らずにいられるんだ」
「それは、私も同じだよ」
竜矢くんの前では自然な私でいられる。
変に片意地張ることなく、ありのままの自分でいられるからとても心地良い。
そして私も、ありのままの竜矢くんのことが大好き。
竜矢くんは私の左手を取り、薬指に指輪を嵌めてくれた。サイズはピッタリだった。
「サイズ、知ってたの?」
「寝てる時にこっそり計った」
「うそ、全然知らなかった」
「かける爆睡してたからね」
なんだかちょっと恥ずかしいような、でもやっぱり嬉しい。