苦手な同僚が同担だった件について。
本当にあっという間に時間が溶けてしまった。
いつも飛鳥さんとの時間はあっという間に過ぎ去ってしまう。
「本当にありがとう。今日は楽しかった」
「俺も! 思いがけず鑑賞会できてめちゃくちゃ楽しかった!」
「鑑賞会、またやりましょうか。ライブの円盤の」
「それやりたいって思ってたんだよ!」
こうして次の予定がすんなり決まる。
今からワクワクして仕方ない。
「それじゃ、また連絡するね。また明日!」
「はい、また明日」
また明日、会社で会う。毎日当たり前のように顔を合わせているから当然だ。
それまではなるべく会いたくないと思っていたのに。
今、また明日会えることを嬉しく思う自分がいた。
会社では必要以上の会話なんてしないのに。
「っ、ちょっとやばいかも……」
誰かと一緒にいて楽しいと思う感覚すらも久しぶりだった。
それだけなら、まだいい。
良き友人に出会えたと思えるけれど、「会えるだけで嬉しい」と思う感覚は――黄色信号だ。
私には、恋愛なんて必要ない。
私には桂馬がいればいい。桂馬の活躍を応援し続けることができたら、それだけで充分なんだから。