苦手な同僚が同担だった件について。


「あの企画、自分が初めて一人で任せてもらえたものなんです。まだまだなのはわかってるんですけど……こうやって実になってとても嬉しいです」


 橋本さんの笑顔を見ていたら、自分が初めて仕事をもらえた時のことを思い出した。
 それこそ小さな案件だったけれど、とても自信になった。

 明日からまた頑張ろうって、すごく励みになったしモチベーションも上がったな……。


「頑張ってください。橋本さんならできますよ」
「えっ」
「えーっ!?」


 何故か橋本さんも戸川さんも驚いて私を見返すので、きょとんとしてしまう。


「角田さんが笑ったところ、初めて見ました!」
「えっ」


 今度は私が驚く番だ。
 私今、笑っていたの……?


「なんだぁ、角田さんも笑ったりするんですね!」
「あ、えっと……」
「そっちの方がいいですよ。ロボットみたいに澄ましてるより話しかけやすいし」
「ちょ、ちょっと戸川さん! 失礼ですよ」
「だってぇ、橋本くんいつも角田さんに話しかける時ビクビクしてるからぁ」
「そ、そんなことは……! でも、角田さんの笑顔素敵だなって思いました」
「そ、そんな……」


 そんな風に言われると、どう反応していいかわからない。
 柄にもなくもじもじしてしまった。


「あはは、角田さんなんかかわい〜!」
「や、やめてください」


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