苦手な同僚が同担だった件について。
それからの飲み会は結構楽しかった。
定番の質問、休日に何しているのか? という質問は映画やドラマを観ているで交わした。
実際桂馬や香の出演作を一気に観ることがあるので、間違ってはいない。
お酒も別にビールでなきゃいけないという縛りはなかったらしく、各々好きなものを飲んでいるので私も二杯目以降は自分の好きなものを頼んだ。
「角田さん、意外と飲めるクチなんだね」
そう言って私の隣に座ったのは、確か山辺さんという人。
営業部の人で多分年齢は三十代前半くらいだと思う。
私はあまり喋ったことはない。
顔と名前は知っているが、何となく体育会系の人っぽいという印象しかない。
だから隣に座られてちょっと驚いた。
「そんなに飲めるわけでは……まだ二杯目ですし」
「何飲んでるの?」
「梅酒です」
「いいねぇ。俺も次は梅酒にしようかな」
すみませーん、と店員を呼び、山辺さんは本当に梅酒を頼んだ。
「乾杯」
「あ、お疲れ様です……」
「お疲れ」
カチン、とグラスを合わせる。
改めて山辺さんの横顔を盗み見る。彫りの深い顔立ちでイケメンの部類に入るとは思う。
竜矢くんの方がカッコいいけれど――って何を考えているのだろう……。
「角田さんって実は結構美人だよね」
「そうですか?」
「もっと化粧を派手にしてみたらいいのに。素材は良いのにもったいないな」
「はあ……」