『可愛い君へ』
家に帰りパソコンを開き、『可愛い君へ』のブログをチェックした。
もうここ一週間くらい更新がない。
これまでは必ず毎日更新されていたのに・・・
吉川も失恋の痛手で、ブログどころではないのかな・・・
「・・・更新されてる。」
3月30日
タイトル 嫌われてしまったのだろうか
『ここ最近、彼女とまったく目が合わない。
話しかけようとしても逃げられてしまう。
彼女と仲良くなれたつもりでいたのは俺だけだったのか。
辛い・・・・・・』
「吉川・・・失恋・・・辛いよね・・・」
花苗はコメントを入れた。
『失恋・・・辛いですよね。私も失恋しちゃったみたいです。お互い次の恋をみつけて頑張りましょう。byえなえな。』
すると今までまったくなかったコメントに対する返信コメントが届いた。
『えなえなさん。いつもコメントありがとうございます。いつもえなえなさんの言葉に励まされ、彼女へのアクションを起こしてきました。でも・・・俺はまだこの恋を諦めていません。彼女の本当の気持ちを知るまでは・・・。えなえなさんも元気だしてください。お互い頑張りましょう。』
「響子先輩、こんなに想われて、幸せ者だなあ・・・」
花苗はブログ主が恋する彼女を羨ましく思った。