隙なしハイスペ女子大生は恋愛偏差値が低すぎる。
「はぁーっ…」
涼太さんはゆっくりと私のナカから引き抜くと、どさっと私の横に倒れ込む。
私は顔を両手で覆いながら息を整える。気が付くと頬を涙が伝っていた。
息を整えた涼太さんは、私の顔をすっぽりと自身の胸の中に包み込んだ。汗ばむ胸に顔を埋めると、その心地よさに顔が綻ぶ。
涼太さんは、そんな私の頭を撫でながら言った。
「も〜〜〜〜、かわいすぎえろすぎ!」
そんなことを言う涼太さんがちょっと子供のようでふふっと笑うと、自然と瞼が落ちてきた。
「涼太さん、だいすき」
そう言って自分の鼻を涼太さんの胸に擦り付けると、涼太さんは黙ってわしゃわしゃっと私の頭を荒く撫でる。
これ以上の幸せな微睡があるだろうかと噛み締めている間に私の意識は遠のいていった。