重いけどいいの?お嬢サマ


──集まりでの眠気がさらに増しながらも、午後の授業を乗り越えた私と慧。


夜、寝ようとしたところに、慧は私の部屋に来てベッドへダイブした。


「あー憂鬱だなー美青ー」
「同感」
「……でも、飯はうまいって話だろ?」
「らしいね。私もとことん食事を楽しむことに専念するわ」
「おー!一緒に爆食!メニュー何出たのか学園のニュース写真確認してみよ。美青こっち座って」


私たちの交流会の目的は食に切り替わった。

でもこれでいい。

ただ、執事長である佐藤には連絡しておかないと。きっと知らせは届いてるんだろけど、一応。


「どれも美味そう……」

「どれどれ?」


私は集まりでもらった用紙を、ゴミ箱へ投げ入れ、慧の隣へ。

そのまま遅くまで、これ食べたいあれ食べたいと二人で語り合い、寝落ちした。


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