重いけどいいの?お嬢サマ
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寝不足……そう一言で言っても、人生の中でトップスリーには入るレベルの寝不足度。
それをここ一週間ほど継続している。
矢絃が部屋に泊まったあの日から眠れなくなって。
あの日は朝までろくに眠れず、頭が疲れたのか寝れたと思いきや起きた時にはお昼で。
矢絃はいつまで一緒に居たのかわからないけど、隣にはいなかった。
布団が暖かかったから、私が起きるほんの少し前、だとは思う。
すぐに奏矢が私の部屋に来るなり、"なんもなかったんだろうな"と言いたげにじっと見てきたから、なんとか誤魔化した。
矢絃は何ら変わらず普通にしているから、私も変によそよそしい態度にならないようにはして過ごしている……つもり。
「──わぁ、まだ直らないなぁ目のくま。大丈夫か?」
「ええ、大丈夫よ」
このくまを毎日のように慧に心配され、何故か抱きしめられる。今も私の部屋に来てハグ。
奏矢にも"本当に大丈夫かよ"と顔を合わせる度に聞かれてしまう。
せっかくの休みもこれでは出かける気も失せるものだ。
「ただの寝不足。寝付き悪くて」
「そういう時あるよなぁ。でもなかなかの酷さだしな……あ、そうだ!秋葉に用意してもらおう!」
「なに──」