重いけどいいの?お嬢サマ
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「……お嬢ー?起床時間とっくに過ぎてんぞ。起ーきろ」
ノックもなしにドアから入ってきた奏矢にカーテンをあけられ、眩しいのが嫌だからと布団に潜れば、
「はい、没収。これで布団とは離ればなれだね」
もう矢絃には布団を剥ぎ取られてしまった。
「あと五……三分」
断固として起きるどころか、目をあけようとしない私。
三分だけ三分だけ、と呟き大の字になる。
すると、『ふーん?』と二人分の声が聞こえ……両サイドからベッドの軋む音がした。
それと同時に日差しの眩しさが軽減され、仕方なくうっすら目を開けてみることに。
「……もう、な……にっ!?」
しかし、一瞬にして覚醒することとなる……
「いいぜ?そのまま寝てても」
「そうそう、サボりとか最高だしさ」
そのかわり、
なにかされるの覚悟しろ──と。
美形な二つの顔が、視界いっぱいを埋めつくしていたから。
「それともまだ三分待つか?」
「お、起きます……離れて」