重いけどいいの?お嬢サマ


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私と奏矢と矢絃。

この三人のみの空間以外では、私の執事たちは素晴らしい程、"ウラ"を発揮する。



「九重兄弟よ!」

「はぁ……いつ見てもキレイ」


学園を歩く度に、この何千回と聞いた言葉を向けるお嬢様方に、自然な笑みを浮かべてこたえる二人。


いや、自然なツクリ笑いと言った方が正しいが。


「あーうっぜー……ははっ、おはようございます」

「ほんとそれ。……ああ、おはよーございます」


周りに聞こえないように本音を呟きながらも、愛想を振りまき、またブツクサ言っては笑顔になるといったことを繰り返す日々を送っている。


だから一度だけ、嫌ではないかと聞いたことがあった。


『ま、ぶっちゃけ面倒くせぇけど?イイコちゃんを演じるのはなれてるしな』

『その方が大体の物事円滑に進むし』


……以前の境遇もあってか、自分たちの

"オモテとウラ"の使い分けが非常にうまい。

表向きに見せる顔がウラで、
私に見せる顔がオモテ。

ちょいとややこしいけど、これが九重兄弟のやり方なら、私は何も言わないことにしてずっと過ごしてきた。
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