重いけどいいの?お嬢サマ
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春夏冬さんのおちゃめっけを毎日のように目にしながら、
執事は執事で、お嬢様はお嬢様で親睦を深めあいながら、寮生活には慣れてきた。
しかし──
「──日比野さん!」
「は、はぁーい……」
相変わらずダンスの授業では、慧は先生からお呼ばれ。
それに音楽の授業でも……
ヴァイオリンで簡単なメロディをストレッチがてら指ほぐしのために弾くのだけど、慧だけ
"ギコギコ!""ギィギィ!"──と、ノコギリの音を響かせる。
もうクラスの皆、それを分かっているから気にしないのか何も言わないんだけど。
当の本人も気にしてないから、直る気配が微塵もない。