重いけどいいの?お嬢サマ


そして──


おおよそのお嬢様たちが、評価のAかBを取れるような演奏をしてきた中、日比野慧の順番が。



「はい、次……日比野慧さん」

「はい」


軽い伸びや指ならしをして、慧は皆の前へと立った。

いつもとりあえず構えてます、って感じだった構え方も、きちんとさせたし。
後はもう慧が覚えたはずのメロディを演奏できるか……


若干不安が募る中、あからさまには向けないけどほんの少しだけ、私は後ろを向いた。……主に秋葉さんを。

私の視線に気付いた秋葉さんは、

もう祈るしかない、と言いたげに頷く。
私も頷き返し、慧へと注目した。

心の中で手を合わせ祈りながら……


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