重いけどいいの?お嬢サマ
──お菓子も飲み物もそれなりに減ってきたところで、私は一旦お手洗いに行くと断りをいれ、慧の部屋を出た。
すぐに私のことを追いかけてきたのか、奏矢と矢絃もやって来て……お手洗い前で会話することに。
「なぁお嬢、この状況どうにかなんねぇの?」
「どうにかって?」
「このままじゃ解散と同時に執事同士、仲良く部屋に戻るはめになっちまうじゃねぇかよ」
「……川の字」
奏矢はいつも通り口の悪さを表に出しているけど、矢絃は落ち込み気味の様子。
『……テスト後、川の字一泊で手を打つ』
『奏矢に一票』
──と、まぁテスト後の約束があるからなのはわかってはいる。
「でも今日は……大目に見て。あー……川の字は明日に延期よ延期」
"延期"──このワードにピクリと眉毛が動き、同じタイミングで同じように嫌な顔をしたかなやい。
そして腕を組み唸り始め……またも同時に今度は深い溜め息をついた。
「……ぜってぇ明日な」
「延期したぶん甘えよっと」
「え、ええ……明日」
約束だかんな……と奏矢には耳打ちされ、
楽しみにしてる、と矢絃が言って先に戻って行った。
「……はぁ」
明日も夜更かし決定。
そう思いながら、私も慧の部屋へと戻った。