ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女
おまわりさんになった理由
「はーい、青波(せいは)くん、ボールさん行くよー!」
私はそう言って、二歳児の青波くんに向けてゆっくりとボールを転がした。すると青波くんは、ボールを両手でキャッチして嬉しそうに手をパタパタさせた。
「すごーい! 上手にキャッチできたね!」
私はパチパチと拍手して、笑顔でめいっぱい青波くんを褒める。
(少し恥ずかしがり屋な子だって保護者の方からは聞いてたけど……大丈夫そうね)
青波くんとボール遊びをしつつ、私は内心ホッと胸を撫で下ろした。
私と黒崎さんは、街の児童館で保育ボランティアに参加していた。
今日は児童館の二階でベビーマッサージの講習会が行われており、保護者の方と赤ちゃんが講習を受けている間、一階で上の子と遊ぶのが今日の仕事だ。
とはいえ、講習会が少人数制ということもあり、今回は子ども一人にボランティアが一人つけることになっていた。一対一ならば目が行き届くので、ボランティアはみな、余裕を持って子供たちと遊んでいた。
そして、黒崎さんはどこにいるのかと言うと……。
「大和くん、見て見て! 葉っぱが五つのクローバーがあったよ!」
「おおっ、よく見つけたね!」
黒崎さんは葉月ちゃんと一緒に、児童館の庭で四つ葉のクローバー探しをしていた。
私はそう言って、二歳児の青波くんに向けてゆっくりとボールを転がした。すると青波くんは、ボールを両手でキャッチして嬉しそうに手をパタパタさせた。
「すごーい! 上手にキャッチできたね!」
私はパチパチと拍手して、笑顔でめいっぱい青波くんを褒める。
(少し恥ずかしがり屋な子だって保護者の方からは聞いてたけど……大丈夫そうね)
青波くんとボール遊びをしつつ、私は内心ホッと胸を撫で下ろした。
私と黒崎さんは、街の児童館で保育ボランティアに参加していた。
今日は児童館の二階でベビーマッサージの講習会が行われており、保護者の方と赤ちゃんが講習を受けている間、一階で上の子と遊ぶのが今日の仕事だ。
とはいえ、講習会が少人数制ということもあり、今回は子ども一人にボランティアが一人つけることになっていた。一対一ならば目が行き届くので、ボランティアはみな、余裕を持って子供たちと遊んでいた。
そして、黒崎さんはどこにいるのかと言うと……。
「大和くん、見て見て! 葉っぱが五つのクローバーがあったよ!」
「おおっ、よく見つけたね!」
黒崎さんは葉月ちゃんと一緒に、児童館の庭で四つ葉のクローバー探しをしていた。