ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女


「ん、橘さん」

「……っ」

 薄暗くした部屋で私の名前を呼び、黒崎さんはそっと唇を重ねる。初めてのキスは、とても甘く、心地良いものだった。

「っ、バスローブ、脱がしていいですか?」

「……っ、は、はい」

 私が頷くと、大きな手はバスローブの紐の結び目を解いた。そしてあっさりと、黒崎さんに素肌を晒す形となる。

「っ、そんなに、見ないでください……」

 室内の明かりをほとんど消したとは言っても、ベッドサイドのランプには明かりが灯っているため真っ暗ではない。私は身体を隠すように、腕を組んだ。

「この状況で見るなというほうが、難しいですよ」

 自らもバスローブの紐を外して、黒崎さんはバスローブをベッドサイドに放り投げる。すると、鍛えられた身体が姿を現した。

 厚い胸板を視線で下に辿ると、しっかり割れた腹筋が見える。屈強な身体を目の当たりにして、私は息を呑んだ。

「これで、お互い様にはなりましたね」

「っ、もう……」

「こんな身体で良ければ、好きなだけ見てください」

 黒崎さんはそう言いながら、私の素肌に口付けを落とす。先ほどまで分厚いバスローブに守られていた肌に、赤い花びらが落ち始めた。
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