ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女

それぞれの夢に向かって

「ん……う?」

 朝の日差しを顔に受け、目を閉じていてもまぶしい。薄手のカーテンぐらい閉めてくれと思いながら、私はつい顔をしかめる。

 朝なのは分かったが、もう少し寝ていたいので、私は身体をぐるんと反転させた。

 ゴツンッ!

「っ、え?」

 何かに頭をぶつけたことに気づき、私はようやく目を開ける。

 すると目と鼻の先には、こちらをじっと見つめる黒崎さんの顔があった。

「おはよう、橘さん」

「お、おはようございます……」

「目覚めのキスならぬ、頭突きも……悪くないですね」

 そう言って、黒崎さんはからかうようにクツクツと笑う。その額は、少しだけ赤くなっていた。

 どうやら私は、振り向いた拍子に黒崎さんと頭をぶつけていたようだった。

「ご、ごめんなさい、わざとじゃないんです……!」

 ベッドから起き上がると、掛け布団が捲れて一糸まとわぬ身体が姿を現す。

「昨日はあのまま、二人とも寝ちゃってたみたいです」

 そう言った黒崎さんも、何も身にまとっていない。朝から刺激の強すぎる光景を目にして、私は言葉を失った。

「~~!!」

 こうして、私たちの朝は騒がしく幕を開けたのである。
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