ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女
「でも、ブランクもありますし、最初から上手くいかないかもしれません。どうか……こんな私の、支えになってくれませんか?」

 不安はあるものの、黒崎さんと一緒ならば、きっと大丈夫。そう思えたのだ。

「……もちろんです。橘さんが応援してくれたように、俺も橘さんの夢を応援したいです」

「っ、黒崎さん……」

 振り向くと、黒崎さんは私の身体を優しく抱きしめてくれた。

「……ただ、ひとつだけ条件があります」

「え……え?」

「そろそろ、名前で呼んで欲しいです。優花さん」

「!?」

 黒崎さんいわく、いつになったら私に下の名前で呼んでもらえるかと、ずっと待っていたらしい。そしてとうとう、痺れを切らしたようだ。

「っ、黒崎さんだって、私のこと、ずっと苗字呼びだったじゃないですか……!」

「それは……っ、もしかしたら、セクハラっぽくて嫌がられるかなって思って」

「そんな訳ないじゃないですか……!」

 そこまで言って、私たちはどちらからともなく笑い出す。呼び方ひとつであんなにも悩んでいたのが、嘘のようだった。

「じゃあ、あらためまして。優花さん。支え合いながら、これからも一緒にいてくれますか?」

「もちろんです……大和さん」

 互いの名前を呼び合って、私たちは唇を重ねた。

 終
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