ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女
「え? あっ……もしかして、葉月ちゃん?」

「せんせい、久しぶり!」

「橘先生じゃないですか、お久しぶりです……!」

「こ、こちらこそお久しぶりです!」

 葉月ちゃんのお母さんも私のことを覚えていてくれたようで、挨拶してくれた。私も慌てて、会釈する。

 川西葉月ちゃんは、私が保育士三年目の時に担任をしていた子だ。元気いっぱいのおしゃべりな子で、毎日色んなお話を私にしてくれたのを、はっきり覚えている。

 よく見ると、お母さんは葉月ちゃんと手をつなぎながら、抱っこ紐で赤ちゃんを抱いていた。

「あら、この子は……?」

「妹の陽菜ちゃんだよ! 葉月、お姉ちゃんになったの!」

「まあ……!」

 抱っこ紐の中を覗き込むと、可愛らしいおめめと目が合った。きゅるんとした瞳に見つめられ、つい頬が緩んでしまう。

「ふふっ、陽菜ちゃん。はじめまして」

 陽菜ちゃんにも挨拶したところで、私は葉月ちゃんたちのお父さんが見当たらないことに気づいた。
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