ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女
「お疲れ様です」
「お疲れ様です!」
廊下ですれ違うボランティアスタッフたちに挨拶しながら、黒崎さんは事もなげに歩みを進める。彼からすれば、人をお姫様抱っこするのも、荷物を運ぶようなものなのだろう。
しかし、私は違う。心臓の鼓動はうるさくなるばかりである。
彼は身体を鍛えているのか、胸板は厚く、まさに逞しい身体つきだ。私の身体を支える腕も太く、絶対に落とされないという安心感がある。
守られているような安心感があるにもかかわらず、心臓は爆発寸前だ。そんな妙な感覚に、私は内心混乱していた。
「車は、何色ですか?」
「し、白の車です……あ、あれです!」
駐車場を見回すと、姉の車はすぐに見つかった。
黒崎さんが歩み寄ると、お姉ちゃんはすぐに車から出てきたのだった。
「初めまして、優花の姉です。すみません、わざわざ妹を運んでいただいて」
「とんでもないことです。私、橘さんの友人の黒崎と申します」
「黒崎さん、ありがとうございます」
二人が軽く挨拶を交わしてから、私は車に乗せられる。クーラーの効いた車内は、顔の火照りを冷やしてくれた。
「じゃあ、お気をつけて」
「は、はい。ありがとうございました……!」
車が動き出し、黒崎さんの姿は遠くなっていく。そんな光景を見て、私は一抹の寂しさを感じていた。
「優花、気分悪くない? コンビニ寄って、アイスでも買う?」
「だ、大丈夫。ありがとう」
黒崎さんの温もりが残る自分の腕に触れながら、私は小さく首を横に振った。
「お疲れ様です!」
廊下ですれ違うボランティアスタッフたちに挨拶しながら、黒崎さんは事もなげに歩みを進める。彼からすれば、人をお姫様抱っこするのも、荷物を運ぶようなものなのだろう。
しかし、私は違う。心臓の鼓動はうるさくなるばかりである。
彼は身体を鍛えているのか、胸板は厚く、まさに逞しい身体つきだ。私の身体を支える腕も太く、絶対に落とされないという安心感がある。
守られているような安心感があるにもかかわらず、心臓は爆発寸前だ。そんな妙な感覚に、私は内心混乱していた。
「車は、何色ですか?」
「し、白の車です……あ、あれです!」
駐車場を見回すと、姉の車はすぐに見つかった。
黒崎さんが歩み寄ると、お姉ちゃんはすぐに車から出てきたのだった。
「初めまして、優花の姉です。すみません、わざわざ妹を運んでいただいて」
「とんでもないことです。私、橘さんの友人の黒崎と申します」
「黒崎さん、ありがとうございます」
二人が軽く挨拶を交わしてから、私は車に乗せられる。クーラーの効いた車内は、顔の火照りを冷やしてくれた。
「じゃあ、お気をつけて」
「は、はい。ありがとうございました……!」
車が動き出し、黒崎さんの姿は遠くなっていく。そんな光景を見て、私は一抹の寂しさを感じていた。
「優花、気分悪くない? コンビニ寄って、アイスでも買う?」
「だ、大丈夫。ありがとう」
黒崎さんの温もりが残る自分の腕に触れながら、私は小さく首を横に振った。