ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女


「いらっしゃい、うちは一人四百円だよ」

 私たちは、射的の屋台に来ていた。まずは私がお金を払い、コルクガンに弾を詰める。

 ルールとしては、屋台に置かれたテーブルに上半身までは乗り出して良いことになっている。しかしそうすると、身体が揺れて狙いを定めるのは難しい。

 そこでふと、漫画やアニメでライフル銃を使うキャラクターは、銃を腕でしっかり支えていることを思い出す。なので私は、しゃがんでテーブルと自分の腕でコルクガンをしっかり支えることにした。

(あとは……なるべく軽そうな商品を探して……)

 そんなことを考えていると、うしろから声が聞こえてきた。

「すみません、橘さん」

「!? は、はい?」

 黒崎さんに突然話しかけられ、私は誤って一発目を撃ってしまった。当然、的からは大きくはずれた。
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