ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女
「すみません、せっかくアドバイスいただいたのに」

「いえいえ、じゃあ次、俺の番ですね」

 そう言って、黒崎さんはお金を払い、店主のおじさんからコルク弾を受け取る。

 私がコルクガンを渡すと、黒崎さんは急に、真剣な表情になった。

「さて……と。どうするかな」

 弾をコルクガンに詰めながら、黒崎さんは景品を見定めていく。その顔は、子どもたち相手に落ち込んだり、慌てたりしてきる彼の姿からは想像できないものだった。

(何だか……刑事ドラマの俳優さんみたい)

 私がそんなことを思っていると、黒崎さんはついにコルクガンを構えた。

「……よし」

 パァンッ!!

 なんと黒崎さんは、一発目で箱入りクッキーを的中させたのである。

「おお、すごいな兄ちゃん! やるじゃないか」

 店主が拍手して、黒崎さんにクッキーを渡す。しかし、彼にはあと四発残っているのだ。
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