ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女
「橘さん」

「え? は、はい」

「一か八かの大きなチャレンジと、確実な成功と、どっちがいいと思います?」

 黒崎さんの質問に、私は意図が分からず困惑する。しかし、彼は私の返事を待ってくれていた。

「……だったら、一か八か、でしょうか」

「うん。じゃあそうしましょうか」

 頷いてから、黒崎さんは二発目の弾をコルクガンに詰めて、残りの弾を左手に握りこんだ。

 パァン!

「おおっ!」

 黒崎が狙ったのは、クマのぬいぐるみのキーホルダー。

 頭の部分に命中して、クマはぐらりと揺れた。しかし重さがあるからか、クマが完全に倒れることはなかった。

「惜しかったね、兄ちゃ……ん!?」

 パンッ、パンッ、パンッ!!

 なんとその後、黒崎さんは三発連続でクマのぬいぐるみを狙い撃ちした。

 そして最後の一発で、ついに彼はクマのぬいぐるみを倒したのだった。

「黒崎さん、すごい……!」

 私はパチパチと手を叩き、つい歓声を上げる。そんな私を見て、黒崎さんは少し照れくさそうにしていた。

 無事に目当ての景品も取れて、めでたしめでたし……と、思いきや。
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