ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女
「黒崎さんは……そういう人たちと対峙して、怖いとか辞めたいなとか、思わないんですか?」
無意識に私は、そんな疑問を口にしていた。
少し前に中学時代の友達から聞いた話だが、家電量販店で働いていた時、会計時に立腹した客からクレジットカードを投げられて、危うく目に当たり怪我しそうになったという。それ以来、彼女は接客の仕事は怖くてできなくなってしまった。
一度の経験のみならず、日常茶飯事となると、嫌にならないのかと思ったのだ。
私の問いかけに、黒崎さんは少し考えてから、口を開いた。
「うーん、まず怖いというよりも、この人たちをどうにかしないとっていう気持ち、使命感?の方が強いかもしれません」
「え……?」
「例えば路上で喧嘩している二人がいて自分が止められなかったら、他の人にも被害が及びますし、万が一二人が物損でも起こしたら、現行犯逮捕しなければならなくなります。そうなる前に、止めてあげたいな……とでも言いますか。酔った勢いで人生棒に振るだなんて、みんな嫌でしょ」
「……!」
「そこまで判断つかなくなるまで飲むな! と言ってやりたい気もしますけど」
こともなげに、黒崎さんは言った。
無意識に私は、そんな疑問を口にしていた。
少し前に中学時代の友達から聞いた話だが、家電量販店で働いていた時、会計時に立腹した客からクレジットカードを投げられて、危うく目に当たり怪我しそうになったという。それ以来、彼女は接客の仕事は怖くてできなくなってしまった。
一度の経験のみならず、日常茶飯事となると、嫌にならないのかと思ったのだ。
私の問いかけに、黒崎さんは少し考えてから、口を開いた。
「うーん、まず怖いというよりも、この人たちをどうにかしないとっていう気持ち、使命感?の方が強いかもしれません」
「え……?」
「例えば路上で喧嘩している二人がいて自分が止められなかったら、他の人にも被害が及びますし、万が一二人が物損でも起こしたら、現行犯逮捕しなければならなくなります。そうなる前に、止めてあげたいな……とでも言いますか。酔った勢いで人生棒に振るだなんて、みんな嫌でしょ」
「……!」
「そこまで判断つかなくなるまで飲むな! と言ってやりたい気もしますけど」
こともなげに、黒崎さんは言った。