ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女

「明日は休みだし、夕方までなら大丈夫だよ」

「ありがとう、助かる……！」

「翔くん。明日ママが髪切ってる間、私と一緒に遊ぼっか」

　私はリビングで積み木遊びをしていた翔くんに、話しかけた。

「やったあ、優花ちゃんといっぱい遊ぶ！」

　翔くんは積み木を床に放ってから、私の脚元に抱きついてきた。顔を合わせる機会も多いので、とても懐いてくれているのだ。

「ふふっ、じゃあ何で遊びたいか、明日また教えてね」

　うちの家には、翔くんが来た時のためにおもちゃはそろっている。テレビで子供向けのアニメを観ることもできるので、おやつやお昼寝の時間も含めたら、家の中でも十分に時間を潰せるはずだ。

　そんなことを考えていると、翔くんはとんでもないリクエストを口にした。