ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女
おまわりさんの恋(大和視点)
「一体おたくは、どういう商品管理をしてるんだ!!」
「誠に、申し訳ございませんでした……!」
クレーマーに怒鳴られ困っている、スーパーの店員さん。それが、橘さんの第一印象だった。
一目惚れした訳でもなく、困っているから助けた。自分が仲裁に入った理由はそれだけであり、特別な感情は一切なかった。
それが、どうしたことか。
いつの間にか、自分の中で橘さんの存在は、大きくなるばかりだった。
□
「って、お前ら付き合ってなかったのかよ!?」
「あそこまで仲良さそうにしてて、それはないだろ」
圭人と松葉は、驚き半分、呆れ半分の口調でそう言った。
グランピングから数日後、俺と幼なじみの加賀見松葉、香坂圭人の三人は個室居酒屋で酒を飲んでいた。
その中で、橘さんのことが話題に上がり、付き合っているのかと聞かれ、否定したところ、先ほどのリアクションが返ってきたのである。
「まさか、グランピングの自由時間の時も、何もしなかったとか言わないよな?」
「……二人で水切りして遊んでたら、終わった」
「小学生かっ……!」
実際は、水切りで遊ぶ中で橘さんの手に触れたり何だったり色々あったものの、それはあえて言わずに、俺は受け流した。
「誠に、申し訳ございませんでした……!」
クレーマーに怒鳴られ困っている、スーパーの店員さん。それが、橘さんの第一印象だった。
一目惚れした訳でもなく、困っているから助けた。自分が仲裁に入った理由はそれだけであり、特別な感情は一切なかった。
それが、どうしたことか。
いつの間にか、自分の中で橘さんの存在は、大きくなるばかりだった。
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「って、お前ら付き合ってなかったのかよ!?」
「あそこまで仲良さそうにしてて、それはないだろ」
圭人と松葉は、驚き半分、呆れ半分の口調でそう言った。
グランピングから数日後、俺と幼なじみの加賀見松葉、香坂圭人の三人は個室居酒屋で酒を飲んでいた。
その中で、橘さんのことが話題に上がり、付き合っているのかと聞かれ、否定したところ、先ほどのリアクションが返ってきたのである。
「まさか、グランピングの自由時間の時も、何もしなかったとか言わないよな?」
「……二人で水切りして遊んでたら、終わった」
「小学生かっ……!」
実際は、水切りで遊ぶ中で橘さんの手に触れたり何だったり色々あったものの、それはあえて言わずに、俺は受け流した。